IATF16949コンサルタント｜ISO9001,ISO14001認証取得
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　IATF16949認証取得のメリット

　組織がIATF16949を認証取得するメリットは、外部メリットと内部メリットの大きく2つに分けられます。外部メリットとして最大のメリットは、自動車産業業界での信頼性及び信用が向上する事で、グローバルな受注が見込める事です。IATF16949は自動車セクター規格として非常に細かな要求事項が課せられており、通常のISOマネジメントシステムの規格と比較しても難易度は非常にハイレベルです。TSを認証するという事は、企業の姿勢や品質に対する信用も増し、グローバルな評価を受けることになります。ある意味参入手形みたいな役割を持っています。
　次に内部的なメリットとして、QMSが効果的機能し、運用されることにより組織の品質が安定及び向上し、無理、無駄を削除し、業務効率の改善が期待できます。また、QMS構築の段階でも社員のスキルアップや品質に対する意識改革も見込めます。

　顧客の信用の確保（ビジネス継続の保証）
　 他社との差別化
　グローバルな受注、自動車業界市場への参入
　自動車メーカーからの2社監査の低減
　不適合品の低減、及び品質バラつきの低減、作業効率の改善
　製品、製造工程の品質安定及び改善
　プロセス審査によるシステム有効性の改善
　品質、生産性、コストなどのパフォーマンスの継続的な改善をもたらすQMSの構築

　IATF16949の認証取得によるメリットはこれ以外にも様々です。企業が気づかないメリットも、自動車部品を製造販売していくうちに色々な形で企業の発展に寄与していく事になります。その中でも最大のメリットは、世界市場の自動車産業界に参入できる事によるグローバルな受注だと思います。現在、わが国内では非常に深刻な不景気に直面しており、また、自動車産業においては海外メーカー、特に東南アジアを中心とした新興自動車メーカーの勢いは凄まじものがあります。市場にしても、今後、発展途上国での需要は急激に増大する事が見込まれています。今後、国内の自動車メーカーはもとより、自動車産業に関わる企業は、国外の市場に参入できるかどうかが、企業存続のカギといっても過言では無い状況にあります。IATF16949の認証取得は、過去米国Big3と取引のある企業や、ティア1等といった企業のみが認証していましたが、現在では世界で40, 000件に達しています。グローバルな波が押し寄せる中、今後はサプライチェーンのどの組織でも認証を求められていく可能性があります。

　IATF16949の認証数は2016年において、1位 中国 22800組織、2位 韓国 4800組織、3位 インド 4600組織、4位 アメリカ 4100組織、5位 ドイツ 3400組織、6位 日本 1400組織、7位 タイ 1350組織、8位 メキシコ 1300組織、9位 イタリア 1240組織、10位 ブラジル 1230組織となります。増減数は前年比で、1位 中国 2500組織、2位 アメリカ 450組織、3位 インド 360組織、4位 ドイツ 147組織、5位 日本 130組織となります。日本では昨年(2014年）おおよそ3日に一度IATF16949の認証組織が誕生したことになりますが、中国では平日換算で1日に約10社認証されていることになります。企業数が違うとはいえ他国と比較しても驚異的な伸び率となります。