ISOコンサルタント:トップ > JIS Q 9100(AS 9100)取得支援 > JIS Q 9100認証取得フロー
社内でJIS Q 9100の認証取得を決定するには、経営者の意思が重要になります。JIS Q 9100を認証取得するという事は、@約1年間の認証取得までの活動、A認証取得に関わる初期費用及びランニングコストが発生します。故に、経営方針や顧客要求事項を考えた上で慎重にJIS Q 9100の認証取得を検討する必要があります。当然、@Aの負担を投資と考え、その後どのようなメリット享受できるかを考え、その費用対効果を考慮する必要があります。メリットの方が上回ると、当然認証取得の意思を固め、その後の活動を考えていきます。組織はJIS Q 9100認証取得の意思を固めたあと、JIS Q 9100を取得するにあたり中心となって活動するチーム(プロジェクトチーム、事務局)を結成します。航空宇宙品質管理責任者と各部署の代表で構成されるのがベストですが、人数などに制限は無く、役職、年齢を問わず幅広く人選することをお勧めします。目安としてのプロジェクトチームの人数は全社員の10%程度です。
人選において特に重要なのが「品質航空宇宙管理責任者」です。この管理責任者の力量により企業のAS-QMSの完成度は大きく左右されます。会社を良くしていこうという強い意志があり、業務全体の流れをある程度把握している方がお勧めです。
経営者もしくは経営層でJIS Q 9100の認証取得を決定すると、次に、社内にJIS Q 9100の認証取得を中心となって活動する為のプロジェクトチームを結成します。プロジェクトチームのメンバーは認証範囲(適用範囲)に含まれる各部、課の代表者で構成する事をお勧めします。JIS Q 9100の認証取得活動は、全社員で取り組んでいかなければ成功しませんが、いざ活動を開始してみると、「プロジェクトチーム」が活動の中心となり、一部の社員だけ取り組んでいるという雰囲気が出来上がりがちです。そのため、「自分は関係無い」と考える社員が出てきてしまい、結果、全体の士気も低下、ひいては、認証取得時期の遅延、及び不完全な仕組みの構築につながります。そうならない為に、次に、全社員に「何時」から「何時まで」に「こういう理由、目的で(方向性を示す)」JIS Q 9100を認証取得する為の活動をする、という事を周知させ、共通の認識として取り組むことを徹底しなければなりません。社内報、全体会議、朝礼でもかまいませんので、活動の意義を全社員に理解させるための、「JIS Q 9100認証取得のキックオフ宣言」をし、共通の意識を浸透させる事がスムーズな取得活動に直結します。
初回セミナーでは、適用範囲の出来るだけ多くの社員に参加していただき、1時間ほどJIS Q 9100についての説明と、航空宇宙品質マネジメントシステム(AS-QMS)の基礎を学んで頂きます。次に、プロジェクトチームや組織トップとのヒアリングを実施し、どういうコンサルティングをお望みか、どの様な仕組みを導入したいか等、貴社の当社のコンサルに対するニーズを明確にして頂きます。その後プロジェクトチームと今後のスケジュールについて打ち合わせを行います。
現状把握では、現在貴社にて実施しているQMS(ISO9001など)の運用状況を確認します。次に、各社員にアンケート等を行い、「出来ないルール」や「不満なルール」を列挙して頂きます。それを基に必要がある場合、まず、既存のQMSやISO9001の改定(余分な仕組みの排除)を実施します。次に、改訂したISO9001や現状把握で得たデータをJIS Q 9100規格要求事項と比較し、ギャップ(差異:要求事項を満たしていない部分)を明確にします。今後、このギャップ分析結果を基に、JIS Q 9100に基づくAS-QMSを構築していきます。次に、適用製品(7章:類似製品の製造→図面、仕様書)を決定し、適用範囲を決定します。
ギャップ分析において貴社がJIS Q 9100を認証する為には何を実施しなければいけないのか「課題」が明確になると、現状のQMSをベースとしてJIS Q 9100に基づくAS-QMSを構築していきます。AS-QMSの構築においては必要であれば現状のQMSの見直しも同時に行い、現場目線(実務)での活動・運用を重視し、それぞれの現場担当者が効果・効率的に活動できるようなマネジメントシステムを構築していきます。問題ないのであれば極力現状のルールや帳票などを採用し、現場の意見を参考にしつつ実務整合強化を最優先に考えて構築します。
ある程度AS-QMSが固まってくると、当社で品質マニュアル、規程の草案(ドラフト)を作成します。草案完成後貴社へ提供し、草案の内容を説明した後、詳細部分については事務局と協議の上、完成版(初版)を作成していきます。品質マニュアルは薄い、コンパクトにこだわらず有効性を重視し、組織が運用しやすく改訂しやすいマニュアル、規程を作成する事で、品質管理のレベルも向上し運用も容易になります。
品質マニュアル、手順書でルールが明確になると、次に実際の運用に入るわけですが、その前に仕組みを実施する社員への教育を行う必要があります。一般的なルールの説明、重要なルール(必須運用記録、構成記録など)の説明、意義などについて社員教育、導入教育を行います。同時に各社員の責任や権限を明確にしていきます。教育が終わると、初版として出来上がったマニュアル、手順書に基づき、現場で運用を開始します。ここで、実際現場で運用して、是正、改善を検討する必要があるルールが現場から上がってくる場合があります。その場合、再度ルールを見直し、第二版として、マニュアル、手順書などを改訂していきます。また、この時点で、様々な運用記録を入手する事になります。
構築したAS-QMS(航空宇宙品質マネジメントシステム)は全社員の間で守られているのか?期待された効果をもたらしているのか?継続的改善がなされているのか?などのチェックを行うために、貴社社員から監査員を選出する必要があります。それを実施する社員を「内部監査員」といいます。内部監査員の選出は、各部署から最低1人以上が望ましく、監査員は認証取得後に定期的な監査を行う義務があります。内部監査員養成セミナーにおいては、監査要領や監査のノウハウなどを指導し、内部監査員を養成します。
ルールが固まり、運用記録も一通り揃ってくると、次に、貴社内で内部監査を実施します。まずは、育成した内部監査員に実際の内部監査を行って頂きます。内部監査を実施する際、当社のコンサルタントが立会い、その場で貴社に最適の内部監査の手法を直接指導します。内部監査報告書に基づきマネジメントレビューが行われると、次に審査に向けた活動に移行します。
既存のISO9001の審査登録機関との関係や、審査可能性、審査形態、サービス内容、コストなどを考慮しながら審査登録機関を決定します。ここで注意する事は、国内でのJIS Q 9100の審査資格を保有する審査員は非常にすくなく外国人による審査が良くあります。よく確認しましょう。審査登録機関決定後、申請書類の作成、必要文書確認など、審査に向けた最終準備のお手伝いをします。また、ご希望があれば当社講師による「模擬審査」を実施しますので審査機関による「予備審査」は必要ありません。
審査登録機関によって審査が行われます。 ファーストステージ(1次)審査では、システムの構築状況を文書で確認するとともに、内部監査及びマネジメンとレビューの
実施状況を確認し、セカンドステージ審査の実施の可否を判断します。
ファーストステージ審査の1ヶ月以上後に、運用・実施状況も含め、システムがAS、JIS Q
9100規格の全ての要求次項を満たしているかどうか審査します。
ご要望があれば当社コンサルタントが審査時に立会いも可能です。
審査で不適合が出た場合の是正を行ないます。不適合の是正が完了した時点でJIS Q 9100認証取得となります。なお是正処置は審査終了から90日以内となります。
JIS Q 9100認証取得のコンサルティングは是非当社にお任せください。JIS Q 9100審査資格保有の実績豊富な専任講師が組織のJIS Q 9100認証取得までの作業工数を極限まで削減すると同時に、効果的で有効性を重視したAS-QMSを構築し、責任を持ってJIS Q 9100の認証をサポートします。
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